坂本ですが?
黒髪眼鏡のスタイリッシュな学園生活。
この眼鏡がスタイリッシュじゃないコマが一つもないんじゃないかってくらいのスタイリッシュさ。
スタイリッシュさ故なのかなんなのか、時にスタイリッシュにイジメにあい、スタイリッシュにパシられる。ですが彼はただやられてるだけではありません。
1話完結で読みやすく、シュールなギャグでいちいち笑わせてくれます。
これで作者の初単行本とは思えない出来で驚きました。
これからマンネリ化をさせないで行くのが作者の腕の見せ所ですね。
今までにないジャンルのギャグ漫画。
学ラン眼鏡の坂本くんがクールに、クーレストに
斜め上の動きで笑わせてくれます。
スタイリッシュってどういう意味だったっけ?
何気にハートフルなストーリーも魅力。
巻末の読み切りはまさに怪作。とどめを刺されました。
こういう一発ネタの短編もたくさん書いて欲しい。
初単行本とのことですが、今後の活躍に期待!
一話を読み終わっての感想は
「アホかい!」
褒め言葉です! 面白いんです!
真顔で真剣にクールに振る舞い続ける坂本。もちあげたラーメンの麺すら美しくロールしています(笑)。
クラスメイトたちは坂本の振る舞いを「異常だ」とか「バカ」とは思いません。
あこがれだったり、尊敬だったり、またそれゆえのやっかみだったりします。
坂本はそんな周りの視線を受け流しながら、常にクールに振る舞い続けます。
異常なクールボーイ坂本と、その異常を異常と思わない登場人物達の、静かに狂った雰囲気の世界が最高の笑いをもたらしてくれます。
第一話の2ページ目から声出して笑った。
第二話の扉絵でふき出して鼻水出た。
真顔で真面目にやっているからこそ、そこに笑いが
生まれる。
そこにシビれる!憧れる!…かはともかくとして、
なんか仕事の疲れが吹っ飛んだ。
こういう、何も考えずに読めて、すかっと笑える
作品は貴重。
カバー下見たらミュシャ風でもっと笑った。
笑い疲れた。おなか痛い。