寄生獣
はじめてこのコミックを手にしたのはもう10年近く前、中学生のときでした。そのときは友達に借りて読んだのですが、夢中になって読んだのを覚えています。
この間古本屋を歩いていてふと思い出し、無性に読みたくなって一気に全巻を買って読み返してみました。
おもしろい!やはり傑作です。
中学当時に読んだときにはただただ寄生生物の迫力、残酷さに圧倒され、ドキドキしながら読み進んだのですが、改めて今読み返してみると、エンターテイメントとして優れた作品であるというだけでなく、人間の持つ矛盾や、自然との共生がテーマにあり、メッセージ性も併せ含んでいることがわかりました。
また、当時は「寄生獣」というのは寄生生物によって寄生され、凶暴化したもののことだと思っていましたが、勘違いであったこともわかりました(当時は無知なガキで疑問も生じなかった)。
何か面白いコミックはないかとをお探しの方だけでなく、当時のファンの方も完全版でもう一度感動を味わってみてはどうでしょう。夢中になること請け合いです。
大学時代に付き合っていた彼女に薦められて
読んだのがこの作品との出会いでした。
軽い気持ちで読み始めたもののすぐに作品世界に
引き込まれ、最終話まではあっという間でした。
漫画の世界にこれほど没入したことは
後にも先にもこの作品だけです。
未読の方にはぜひ一度手にとっていただきたい。
私にとっての不朽の名作です。
私が子供のときに読んだ漫画で私に最も衝撃を与えたと言ってもいい漫画に、デビルマンがあげられます。(もちろん原作版です)
この寄生獣はどことなしかデビルマンと同じ衝撃を私に与えました。
デビルマンと寄生獣、この2つの漫画で同じような表現をしている部分があります。
『人間こそが悪魔ではないか』というような表現です。
人間の他者を受け入れることを許さない心がとてもよく表現されていました。
「私たちはこのままでいいのか?」
という誰しも一度は思った疑問をもう一度改めて投げかけてくれた作品です。
大人でも楽しめる一冊なので、ぜひ読んでみてもらいたいです。
先日久しぶりに読み直しましたが、一気に最後まで読んでしまった。
おかげで寝不足だ。途中で読み終えられない。散々漫画なんて読み
漁ってきた筈なのに、いい年をして目頭が熱くなる場面も幾つか
ありました。
「人間とは、一つの生物として地球に生きるという事は何なのか」
という、ともすれば大上段に振りかざして勢いだけで終わりがちな
テーマを見事なまでに、ある意味完璧に描ききっており、同時に設定、
演出、セリフ、ものものしさ、カッコよさ等全ての要素が見事な
出来栄えで詰まった作品。作者の絵柄は好みが分かれる所かもしれない
が、それを差し引いても万人に誇る事の出来る作品と言えると
思います。
おもしろい漫画はたくさんあるけど、鳥肌の立つ作品には中々出会え
ません。しかしこれは間違いなくその中の一つです。
出来る事なら、充分な時間と予算を掛けて是非映画化してほしいけど、無理かなあ。