銀の匙

今回一番心に残った言葉をレビューの表題にさせてもらった。
コミックスでるスピード早!さすが週刊連載!しかもストーリーはますます冴え渡っている。
すごいなぁ!
うまい物を食えば元気が出る。でも、それは同時に別の生き物の命を奪うことでもある。
消費者はうまい物が安ければうれしい。でも生産者にしてみればせっかく育てた物が
安くなってしまうのは困る。しかし、高ければ売れない。
どうすれば高く買ってもらえる?付加価値って何だ?信頼がブランドを作る?
では人にとっての「付加価値」って何だ?学歴=ブランドなんだろうか?
人生は後戻りできない。
では1回ルートを外れてしまったら目的のゴールにはたどりつけないのだろうか?
兄シンゴから、再び前を向こうとする駒場の姿から、八軒はまた悩んで、そして一つずつ学んでいく。
作者が生み出す上質のギャグに腹を抱えながら、読者は自然と勇気をもらえる。
人生に行き止まりはないのだ。

 

 

 

 

 

毎回思いますが、作者さんは本当に食べ物を美味しそうに描くなぁ。
エゾノー産焼肉、ピザ、ホットドック等みんな食べてみたいです。
今巻では駒場との再会があり、かつての級友、知人との会話が印象的でした。
また八軒に毒された(?)みんなの言葉や想い。そして最後の
「肩を温めていく」その流れがすごく良かったです。
そして大川先輩、まさかこんなキャラになるとは・・・
大川先輩、稲田先輩が好きなので、卒業を考えると悲しいです。
「逃げる」を前向きに考えることを教えてくれた作品。
これからも楽しく、美味しく読んでいきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末から1月の話
食べ物美味しそう(ソーセージ、蕎麦、餅、チーズ、越冬キャベツ、ボルシチ (?)
溶かしたチーズ×蒸し芋
焼いたソーセージ(この時点でおいしそう)× パン!
全部ウマそう・・・深夜でもコンビニに行きたくなる!お腹がすく!
みんなの助け合い
美味しそうなもの
初詣や氷まつり
今までで一番ほんわかして読める巻でした、面白かった!
ソーセージの値段や
(ケイゴ)のお嫁さん(アレクサンドラさん もれなく美人(笑))とロシアの話(ブラックジョークあり)
考えさせられるマンガとしても健在
でも、基本的にポジティブな描写が多かった
最後も、駒場のやる気をちらつかせてる終わり方になってて
とてもおもしろかった!
悲観することも多いけどそれでも楽しいことは沢山あるよ
ということを面白く教えてくれる漫画です!

 

 

 

 

 

 

 

中だるみすることなく、今作もさらにエゾノーパワー炸裂です。
エゾノーの冬とは!?が一冊に集約されています。
主人公は八軒くんなのですが、
エゾノーの先生方、クラスメイト、先輩、それぞれのキャラクターが
どんどん際立ってきます。
先生方のグルメへの取り組みは、さすが年期が入っているだけあって、
こんな食べ方があったか!と発見があります。
(巻末に様々なエゾノーレシピがあります。嬉しい!)
エゾノーは、生徒が自分たちでやってみるということをとても大切にしており、
先生たちのあたたかい目線が感じられるシーンが多く、
こんな学校があれば最高だと思います。
エゾノーのお正月の後は、またまた豚をどうするか・・・。
ただグルメなだけではなく、どうやって収益を出して仕事に結び付けるのか、
現実として酪農に一番大切なことから決して目を背けないのは銀の匙ならでは。
読み応えがある理由は、夢にただ向かうだけでなく、
酪農の現実やそれぞれの家庭の事情にも、現実的に向き合っているからだと思います。
今作に出てくる「ソーセージ作り」の詳細は、作り方・ドイツの歴史共々学ぶことが多いです。
エゾノーを辞めてしまった駒場くんがもう出てこなくなるのでは、と心配していましたが、
これからも出てきそうな予感でほっとしました。
今はまだバイトで試行錯誤している様子ですが、
何か心に秘めたるものがある、何か始めたいことがあるのか、そんな雰囲気です。
他には、大川先輩ってこんなに面白かったっけ?と思うエピソードの数々。
八軒くんのお兄さんの奥さんが話してくれるロシアの話に、
もしかして、エゾノーはこれから何かロシアの酪農から学んだりするのかも、なんて
予想してみたり。
アキとの恋の展開も気になるところです。
中学までは何でも一人でやってしまっていただろう八軒くんが、
エゾノーで、皆と上手に協力することを学んでいる、
そこが銀の匙で一番好きなところです。
そして、普段はどんなにおちゃらけている人でも、必ず光る特技があり、
そんなメンバーが一致団結して試行錯誤しながらプロジェクトを成し遂げる、
そこが描かれているのが最高です。