ワンピース

36巻に始まり、この44巻で「水の都編」は完結します。
皆さんもお気づきの通り、この「水の都編」から一気にシリアス度がアップし、作者の意気込みが強く感じられます。
ロビンの過去に加え、世界政府への宣戦布告。ワンピース全体の中で重要な位置を占める物語だったのではないでしょうか。
話の展開もよく練りこまれており、ただただ面白いの一言に尽きます。
正直、空島編では、多少のマンネリ感と取ってつけたような物語に不満があったのですが
「水の都編」で作者の真髄を改めて思い知らされました。
ところでこの巻の中に、これまでで最も気に入った場面があります。
CP9
との戦闘後万全ではないゾロ達に、200人の大佐が一斉に襲いかかるシーンです。
裁く者、運命に抗う者。
スペースが中サイズなので少し地味ですが、残酷で、美しい映画のようなシーンだと思います。
もちろんこの他にも印象的なシーンが数多くありました。

 

 

 

 

しかしこれほどまでに迷いもなく仲間の為に生命賭けれるキャラがいままでの漫画で他にいたでしょうか?私も伏線のロビンの過去の話しの件で正直,泣きそうになりました。あれは絶対に必要です。
真っ直ぐにひたむきに生きる彼らの姿には胸のすくような思いです。
ただ,漫画としてのテンポの悪さは少しだけ最近感じます。。。ウォーターセブンだけでかなりの紙面を割いてしまったような。それは尾田先生も感じてるのでは。。。
でもそれは最近の漫画によく見られる傾向だし,あまり気にすることではないかも知れないので素人の戯言ですねf^_^;
漫画もまだまだ続きそうなので楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空島あたりから読むのをやめていたのですが、44巻を本屋で見かけたとき帯に「ありがとう」の文字。
あれ?ワンピって終わり??ああ、一つの編が終わったのか~じゃあ久々に読んでみよう・・と、ウォーターセブン編を一気に購入。
他の編に比べて圧倒的な長さ。しかし、あっと言う間に読んでしまいました・・!
出てくるキャラクターの個性とか、構成力の上手さとか、緻密に書き込まれた画面とか・・。
全く色あせていませんね!
そして、このウォーターセブン編は対抗する敵の大きさが凄すぎます(笑)
でも、やっぱり「仲間」というテーマだけは変わっていない。
「仲間を取り戻しにきただけだ!」
単純なことだからこそ心を動かされます。
もはや王道パターンの過去話でさえやはり感動。
過去があるからこそ今がある、というのもまたワンピースの一つのテーマのように感じます。
船を直しにやってきた所から始まるウォーターセブン編ですが、まさに船で終わる・・
ワンピースの中で一番凄い・・!と思えたお話でした。一番好きかも・・伏線も徐々に明らかにされて来たのでこれからはちゃんと読もうと思います。でもやはりコミックスで一気にガーッと読んだほうが感動しますねw
長過ぎるとか、マンネリかもしれませんが、少年漫画ってこういう感じがいいんじゃないでしょうか・・現在のWJの中では一番いいと思います。勢いもあるので。

 

 

 

 

 

 

 

『ロビン』『フランキー』『ウソップ』そして『メリー号』
どれをとっても一つのストーリーにできそうなのに、それらを全てを一つの話に絡ませ
登場人物の心情、行動により深みを持たせているのが凄い。
こんだけ絡んでしまうと下手すれば物語が破錠してしまったりしそうなものなのに
ウソップの『ここが地獄じゃあるめぇし~』は今回特に心に響いた
自分の信念のもとに彼らが心から笑ったり、怒ったり、そして涙する度に自分の心にも
何かが残る
それはワンピースの登場人物には『血』が通っているということなんだろう
また、それは彼らに対する尾田栄一郎氏の愛があるからこそなんだろうな