黒子のバスケ
黒子テツヤは主人公のはずなのに、存在感があんまり「主人公」していません。火神に自ら「影」と言ったくらいだから、そうなのかなと。
黒子の周りのキャラクターは個性的だしデカイ(バスケ漫画だから)し
かなり強烈です。
バスケ部のカントクが女子高生という設定も面白いし、
何よりも黒子自身の存在感の薄さを利用して
いつのまにかボールを取ってあっという間のパス。
バスケに詳しくないけれど、少しづつルールも学べたりと
バスケ素人でも楽しく、熱く読める漫画です。
現在は18巻まで出ています。
作者の1巻から、どんどん絵がうまくなっていく過程とか
バスケットシーンの迫力がだんだん増していっています。
中高生の読者さんだったら、体育や部活で思わず
真似している人もいそうですね。
俺はこの漫画かなり好きです!キャラの技(特技?)がいろいろあるし敵味方両方に魅力的なキャラがいるので見てて楽しいです! 他のレビューで書いてるように現実ではありえない技がかなり出てきますがあくまでも漫画ですからそれはそれでアリだと思います。確かにリアルに書いてる漫画にも面白い作品はあります。でも少年漫画にそんなにリアルばかりを求めるのもどうかと思いますしこういう現実では出来ないプレーを楽しむのも漫画の醍醐味じゃないですかね。まあ好き嫌いはそれぞれあると思いますけど最近のジャンプのスポーツ漫画ではかなり好きですね(*^o^*)
バスケを本気でしていたひとはこの漫画は好きじゃない、ような。
結論から言わせていただくと、元バスケ部でバスケ大好きなわたしはこの漫画が好きです。
それでも黒子のバスケを胸をはってお勧めできます!
そもそも他の漫画と比べたいなら買わなきゃいいです。
どんな漫画か、裏表紙の説明くらい読めばなんとなく分かりますよ。
よく知りもしないで迂闊に手を出し、
あげく自分の好みじゃないからって文句つけないで欲しいです。
今までのバスケ漫画とは少しちがう新しい感じがわたしは好きです。
スポーツ漫画に「プレーを描く」ことを求める方からは、おそらく評価が低いであろう作品だと言うことは最初に述べておきます。
だけど、奇抜な設定の反面、スポーツの本質を非常にストレートに突いた作品だと思います。
スポーツの中に流れる人間関係や精神性を重視してスポーツものを読む方には非常にお勧めできます。
ただし、「キセキの世代」や現実味の薄いプレースタイルなどの、いわゆる「ファンタジー性」を容認できるor捨象できることが条件ですが。
これらの設定自体は、スポーツの精神性というテーマを描くだけでは欠ける可能性のあるエンタメ性を盛り込むと言う点で評価できるんですけどね。
影の薄い主人公――他のプレイヤーを立てることにその存在意義がある主人公・黒子。
ここで出て来るのは、チームスポーツにおける個人主義の否定です。
このテーマだけであっても、ベッタベタに描いて、それなりの作品になる、それだけのいいテーマの象徴と言える主人公です。
けれど、ここ最近、作者は「他者依存の否定」についても盛り込んで来ているように思います。
チームメートとの関係、勝利、自己実現・・・スポーツが持つあらゆる要素のバランスはどこにあるのか。
いかにも漫画チックな設定の中で、作者が本当に描きたいのは、スポーツが持つこれらの精神性だと感じました。
これらのテーマを描くのに、この作品の設定がベストだとは言えないでしょう。
けれども、「個人主義否定」に収まらず、スポーツをすることで直面するあらゆる精神的課題に真っ向から向き合おうとする姿勢には感服しました。
それらを重くせずにエンタテインメント性を持たせながら展開させようという努力も買いたいです。